【2025.11.29】世界をのぞこう! ネパール編
毎回その国の出身者や滞在経験のある方を講師にお招きして、現地での生活や文化についてお話を聞くイベントです。
今回の「世界をのぞこう!」は、ヒマラヤ山脈で有名なネパール!
☆日 時 : 2025年11月29日(土) 13時30分~15時30分
☆場 所 : 国際プラザ(刈谷市民交流センター2F)
☆講 師 : 橋本 幹子 さん
講師の橋本さんは、刈谷市の小学校教諭であり、JICA中部市民参加協力課を通じて今年8月にネパールに派遣されました。
小・中学生を対象に、ネパールの文化や暮らしを五感で体験できるワークショップを行い、遠い国が身近に感じられる、学びと発見に満ちた講座になりました。
【ネパールってどんな国?】
ネパールは、インドと中国に挟まれた南アジアの内陸国で、世界最高峰のエベレストをはじめとするヒマラヤ山脈があることで有名です。日本の約半分ほどの国土に多様な民族と文化が共存しています。橋本さんは、ネパールの国旗のユニークな形や、国民のくらしに根付いた宗教や祭、町や学校、子どもたちについて、クイズや写真を交えながらわかりやすく紹介してくれました。遠い国でありながら、参加した子供たちが親しみを持てるような工夫が随所にありました。
【JICAって何?】
JICA(独立行政法人国際協力機構/ジャイカ)は、日本のODA(政府開発援助)を一元的に行う実施機関として、開発途上国への国際協力を行っています。橋本さんは「教育分野で自分の経験を生かしたい」という思いからネパールの学校へ派遣され、現地では先生や子どもたちと共に学び合い、文化交流を深める活動をしてきました。
【どんなワークショップ?】
まずは、グループごとにネパール語で自己紹介を行い、あいさつシールを交換して言葉を使う面白さを体験しました。続いてチームで協力しながらクイズに挑戦。数字の読み方や暦、ジェスチャー、街中の様子などを通じてネパールの文化を学びました。
後半は、主に現地で調達してきた衣食住に関わるものなど様々な物品、写真パネル、映像などの展示を施したブース「ネパール部屋」を巡り、低学年は写真中心、高学年は文字と写真を組み合わせて「お宝カード」を作成。グループ内で記事を紹介し合い、リアクションシールを貼って評価し、他チームの成果を見学することで文化の魅力と未来の課題の両方に気づくことができました。
最後には集めた「お宝カード」をつなげて、自分だけのオリジナルタルチョ(注釈:タルチョとは...チベットの五色の祈祷旗である。寺院や峠、端に見られる。Wikipediaより)を制作しました。「初めて知ったこと」や「未来につなげたいこと」を自由に書き込み、学びを形にしたタルチョは子どもたちにとって未来へのメッセージとなりました。その後、グループでふりかえりを行い、一日の学びを共有しながら講座を締めくくりました。
今回の講座を通して、子どもたちはネパールという国を知るだけでなく、異文化に触れる楽しさや、未来に向けて考えるべき課題にも気づくことができました。遊び心のある活動と仲間との協力を通じて得た学びは、これからの世界とのつながりを考える大切な一歩となったはずです。

