刈谷初期日本語教室「はなそう にほんご」オンラインクラス(第1期)

刈谷市内に住む、日本語がほとんどわからない外国の人を対象にした対話型の日本語教室「はなそう にほんご」を開催しました。
当初5月からの開催予定でしたが、新型コロナウイルスの市内での感染拡大状況を鑑み、内容や開催方法を再考した上で、  8月22日から全8回のオンラインクラスを実施しました。

◆日時:8月22日~10月10日の毎週日曜日(全8回)
     13:30~15:00
    (毎回クラス終了後にパートナーふりかえりあり)

◆方法:ZOOMによるオンラインクラス
   (1回目のみオリエンテーションのため国際プラザで開催)

◆各回のテーマ
 第1回:オリエンテーションと自己紹介
 第2回:家族
 第3回:住んでいるところ
 第4回:食べ物
 第5回:出身地
 第6回:宝物、お気に入りのもの
 第7回:復習と発表(スピーチ)
 第8回:ふりかえり/パートナー研修
 
 

この「はなそう にほんご」は、日本語がほとんどわからない初期レベルの人が、日常生活の簡単な表現を理解して話すことができるようになること、あいさつや自己紹介ができるようになって地域の人と関係がつくれるようになることを目標にしています。本当は毎回対面で行い、顔見知りの関係を作りたいところでしたが、コロナ禍の折、参加者の安全を最優先に考えオンラインで行うことになりました。
 初回8月22日だけは参加者全員の顔合わせを兼ねてオリエンテーションと簡単な自己紹介を行いました。初回は7人の日本語パートナー、4人の学習者(中国、ベトナム。2回目からはフィリピン学習者も参加。)が参加しました。日本地図や世界地図を使って自分の生まれたところを示したり、自分の好きなものを話したりしてお互いのことを伝え合い、2回目からのオンラインクラスに備えました。

毎回のオンラインクラスは、以下の流れで行いました。
①前回のクラスで話したことの復習
②今回のテーマと目標の確認
③話す準備(教室コーディネーターが話し方のモデルを提示する)
④パートナーと学習者のペアになって話す。
⑤何度かペアチェンジをして、たくさん話す。
⑥発表をする。
⑦できるようになったことを確認する。
⑧今日の感想を共有する(チャット機能を使って)
⑨来週のテーマの確認

全員が慣れないオンラインクラスのため、ネット接続がスムーズにいかなかったり、学習者がわからなくて困っているときに(直接傍で手助けができないので)戸惑ったりという不便さもありましたが、毎回少しずつ改善を重ねていきました。そして、オンラインならではの良い点(子育て中の学習者や交通手段の無い学習者も自宅から参加できる/マスクをはずして会話できるので口元や表情がよく見える、など)も感じることができました。

教室に参加した日本語パートナーからは
・学習者にとって分かりやすい日本語や会話の内容を探して、一緒に話すために頑張ることができた。
・相手の国のことも話すことができて楽しかった。
・参加する日数が少ない学習者がいて残念だったが、学習者のみなさんはなんとか日本語で伝えようと頑張っているのがわかるので、応援したい気持ちになった。

学習者からは(母語でアンケート回答、翻訳)、
・前は自信が無かったが、この教室に参加して前より少し話せるようになりました。もっとがんばります。
・何を言ったらいいかわからない時に、パートナーは私にもう一度話をさせて、内容が完了するように教えてくれたことが印象的でした。

などの感想を聞くことができました。

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2020年に行った「はなそう にほんご」対面教室の様子はこちら