【2023.02.05】刈谷初期日本語教室 はなそう にほんご 

刈谷市内に住む、日本語がほとんどわからない外国人住民を対象にした対話型の日本語教室を開催しました。

◆日時:2022年11月20日~2023年2月5日の毎週日曜日
     (全10回)13:30~15:00
    ※毎回クラス終了後にパートナーふりかえりあり
◆場所:刈谷市国際プラザ 201会議室
◆教室参加者:教室コーディネーター 2人
      (毎回1人が進行役)
       日本語パートナー  13人
       学習者        9人
      (出身:フィリピン2、ベトナム4、ブラジル3)

◆各回のトピック
 第1回:オリエンテーションと自己紹介
 第2回:家族
 第3回:住んでいるところ
 第4回:食べ物
 第5回:ふりかえりとスピーチ 後半のトピック選び
 第6回:行きたいところ、したいこと
 第7回:おすすめの店
 第8回:ごみの分別(刈谷市ごみ減量推進課との協働)
 第9回:スピーチの準備
 第10回:成果発表会

 この「はなそう にほんご」は、日本語がほとんどわからない初期レベルの人が、日常生活の簡単な表現を理解して話すことができるようになること、あいさつや自己紹介ができるようになって地域の人と関係がつくれるようになることを目標にしています。また、身近な話題について話すことで、自分が住んでいる地域の生活情報や知識を身につけてもらうことも目的にしています。(各回のトピックは愛知県が作成した学習教材「はじめての日本語教室」28トピックの中から選んでいます。5回目には全員で後半に話したいトピックを決めました。)

参考:学習教材「はじめての日本語教室」 - 愛知県 (pref.aichi.jp)

 毎回のクラスは教室コーディネーターが進行し、日本語パートナーと学習者はペアになって、その日のトピックについて自分のことを話しました。今回は2年ぶりの対面クラスなので、時々「交流タイム」も取り入れました。交流タイムでは教室内を自由に動き、どんどん相手を替えて話をします。パートナーと学習者という組み合わせだけではなく、パートナー同士、学習者同士でも話をしました。そうすることでクラス全体のコミュニケーションを図ることができました。

また、今回の「はなそう にほんご」では、市役所ごみ減量推進課の協力を得て、ごみ分別について勉強しました(8回目)。刈谷市のごみの出し方・分け方について市職員が実物(ごみサンプルやごみ袋)を見せながら、やさしい日本語で説明しました。学習者が住んでいる地域では何曜日にごみを出すのか、地域ごとのクリーンカレンダーを見ながら、パートナーと一緒に確認しました。講義の後には「ごみ分けクイズ」も行い、楽しみながら分別について学ぶことができました。

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最終日には、それまで話した中から好きなトピック1~3つを選んでポスターを作り、それを見せながらスピーチをしました。途中、事情により参加できなくなってしまった人もいましたが、4名の学習者が、みんなの前でしっかりと自分のことを話すことができました。

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教室に参加した、日本語パートナーからは(アンケート実施。原文のまま)
実践的な内容をマンツーマンで学習できるのはいいと思いました。
だんだん親しくなって、お互いの様子も分かり、リラックスして話しやすくなる。学習者さんのレベルも分かって、言葉を選びやすくなる。会話なのでパ−トナ−をしていても楽しかったです。
・(学習者は)忙しい中でもよく学習している。出席率がもっと上がるといいと思う。

学習者からは(母語でアンケートを実施、翻訳)
・このクラスで、自分が来た国や家族、住んでいるところ、仕事を紹介することで、自分のコミュニケーションスキルが向上した。
・日本人と話せるし、分かる言葉が少なくてもみんなに応援してもらって、うれしくて、クラスに行ってよかったです。自分がまだ日本語が下手なので、もっと頑張りたいです。

などの声がありました。