【2017.07.01】世界をのぞこう!~ジンバブエ編~

世界各国の「文化」や「今」を紹介する講座「世界をのぞこう!」~ジンバブエ編~を開催しました。

日時 7月1日(土)10:30~12:00
場所 国際プラザ
講師 神谷 勇机さん(刈谷市在住・建築家)
参加者 25名

JICA 青年海外協力隊員として2年間、ジンバブエの大学の建築学科で講師を務めて帰国。
約1年半たった今も、現地とのプロジェクトが進行中の神谷さんにジンバブエについて話していただきました。

まず、基礎知識。
現在、青年海外協力隊員は世界の69か国に1855名が派遣されていること。各国からの要請を受けて、求められる技術を持つ人が現地へ行き、指導しています。

ジンバブエでは、もともとジンバブエ人の優れた建築家たちがいて、名建築もあるのですが、ジンバブエの経済の不安定さや人種差別問題などから人材が国外に流出し、
現在、建築を学びたい学生に指導する教師が不足している状態です。
神谷さん帰国のあとも後任の日本人講師が指導しているそうです。

ジンバブエは日本とほぼ同じ面積で人口は10分の1。
滞在する日本人は大使館員、JICA含めて70人。
首都ハラレは高層ビルも立ち並ぶ都会ですが、少し離れるとみなさんがイメージするアフリカの大地が広がっています。
ハラレは人口260万人でほぼ名古屋と同じで、交通は左側通行の右ハンドル車のため、日本で廃車になったと思われる車が、日本の社名がついたまま走っているのが数多く見られます。
ひどいインフレが起き、ゼロのたくさんついた紙幣が発行されるなど、経済(貨幣価値)に問題があり、日常の買い物にたくさんの札束を持っていくような時期もありましたが、貨幣価値が無くなり、その紙幣は廃止になりました。新たにボンドという通貨が発行されましたが、国民の信用が得られず、今は8か国の紙幣が公的に流通し、なかでも米ドルと南アフリカランドが通貨として多く流通しているそうです。

食については、ジンバブエの主食はメイズ(白いトウモロコシの粉)をお湯で練った「サザ」で、それを手で丸めながらおかずとともに食べるのが食事のスタイルです。実際、神谷さんが用意してくれた普通の「サザ」と、最近現地に進出したケンタッキー・フライドチキンが発売しているのと同じ「サザ・ボール」(サザを油で揚げたもの)を、ルイボスティーとともに味わってみました。
何事も体験してみるものですね♪ 日本の食事には無い味でした。

文化では、ジンバブエ独自の楽器「ムビラ」、陶器、石の彫刻、ビーズ細工、などを持ってきて見せてくださいました。
みなさんのよく知っているところでは、世界三大瀑布のビクトリア・フォールズ(日本人観光客年間2万人!)や、アフリカのならではの野生動物に出会った話(ホテルのプールでキリンが泳いでいた!)などもしていただきました。

そして、現地滞在中に依頼を受けて、計画進行中の「ハラレチャイルドケアセンター」については、模型も見せていただきました。神谷さんたちは現地でコストを抑えて作れる建物を、模型を作りながら進めており、資金集めに苦労しながらも、できるところからできる分だけ作りながら、徐々に大きくしていく方針でプロジェクトが進んでいます。日本の学生たちも参加しているそうです。
このチャイルドケアセンターは、親を亡くして親戚に引き取られたものの、食事の面などで十分なケアが受けられない子どもが、学校の行きかえりなど、1日に1回は栄養のある食事がとれるようにしてあげたいと思った女性(家族をHIVで亡くしている)が施主となり、神谷さんに相談を持ちかけてきたものだそうです。

よく知らなかったジンバブエという国について、多岐にわたってお話していただき、日本からは飛行機を乗り継いで30時間かかる遠い国ですが、心の中ではとても近づきました。90分があっという間の興味深い、楽しいお話でした。

「世界をのぞこう!」では、今後も、刈谷市や近郊にお住まいの方の外国での活動の経験をお話していただく計画です。

ぜひ、参加してくださいね♪