刈谷市・ミササガ市姉妹都市提携40周年記念式典動画を公開中です!

今年はコロナ禍のため、両市の市民団派遣や対面による姉妹都市提携40周年記念式典は中止になりましたが、オンラインでの記念式典を行いました。

ミササガ市・刈谷市姉妹都市提携40周年
   オンライン記念式典
    (ミササガ市7月7日/刈谷市8日、youtube同時公開)

【下記、オンライン記念式典より抜粋】
40年の交流の軌跡をたどるビデオ(ミササガ市友好協会制作)
ミササガ友好協会のHPFB

◇ ミササガ市友好協会(MFA)、ステファニー・ミューズ会長が40年の歴史を振り返り、
『とりりあむ/2021年5月号』(トロント日本商工会)へ寄稿したメッセージです。
**************
2021年7月7日、刈谷市とミササガ市は姉妹都市提携40周年を迎えます。
この素晴らしい関係は、両市の市民に多くの恩恵をもたらしています。きっかけは、鈴木康信氏[i]がマッキャリオン市長に、「ミササガ市は日本の都市と姉妹都市提携を結ぶべきだ。」と提案したのが始まりです。1980年10月、鈴木氏は刈谷市に手紙を出しました。

"ミササガ市は日本の都市との姉妹都市提携を希望しており、刈谷市が候補都市として推薦されていますので、ご検討ください。"

それから1年も経たないうちに、ヘイゼル・マッキャリオン市長と宮田一松市長は、両市を姉妹都市とする協定書に署名し、長きにわたる友情の始まりとなりました。宣言では、「文化・教育・スポーツ活動の交流を通じて、両都市間の親善を図り、市民の国際意識を高めることが私たちの願いである」としています。この宣言を実現するために、1983年に刈谷市国際交流協会(KIFA)が、1993年にはミササガ市友好協会(MFA)が設立されました。両協会は連携し、両市間の文化交流・文化促進を行っています。以前、刈谷市民団は7月7日の姉妹都市提携日に合わせてミササガ市を訪問していましたが、近年では私たちと一緒にカナダデーを祝うために、7月1日を挟んで訪問しています。また、ミササガ市民団は2年に1度、5月に10人が刈谷市を訪問しています。(過去4月と11月にも訪問あり。) 

昔からのMFAメンバーであるマリア・トレサンさんは、「長年ホストを務めてきたので、懐かしい思い出や友情、文化交流、そして何よりも市民団の訪問や受入れを計画・実行することで生まれる仲間意識を楽しんでいます。また、市民団の受け入れや訪問が終わった後も友情が続き、長きにわたり文化交流が育まれています。」と語っています。

この気持ちはホストを務めたことのあるすべてのメンバーに共通しています。私自身、これまでに15人以上の方をホームステイで受入れてきましたが、この経験は私の人生を豊かにし、多くの継続的な素晴らしい友情をもたらしてくれました。また、私は5回日本へ訪問していますが、過去の市民団たちが私にしてくれた数えきれない親切に感銘を受けました。帰国時にはたくさんの贈り物を入れるため、2つ目のスーツケースを買わなければなりませんでした。

2012年には、刈谷北高校とスティーブン・ルイス高校の姉妹校提携が実現しました。毎年3月に10人の学生がミササガ市を訪れ、公立、カトリック、私立の学校の学生と交流したり、市内やナイアガラ滝観光などのプログラムを行っています。将来的には、ミササガ市の学生が日本に行く機会を得て、本当の意味での交流になることを願っています。

姉妹都市提携以降、500人以上の刈谷市民がミササガ市を訪れ友情を深め、カナダで最も優れた姉妹都市交流の一つとなっています。過去40年を振り返ると、周年記念には様々なイベントが行われました。
姉妹都市提携11周年目の1992年、ミササガ市のカリヤパークが正式にオープンしました。20周年を迎えた2001年7月7日にはカリヤパークで二回目のセレモニーが行われました。その中でも特別なのは、「友情の鐘」の除幕式です。写真:ステファニー1.jpg

このブロンズ製の鐘の銘文には、「新世紀を迎えるにあたり、ミササガ市と刈谷市の永遠の友情のシンボルとしてこの鐘を製作する」と書かれています。
一方、刈谷市では、2001年に20周年を記念して「ミササガパーク」が写真:ステファニー3.jpg

オープンしました。この公園には、金属製の大きなメイプルリーフのモニュメント、丸太小屋の洗面所、大昔のカナダの絵文字のペトログリフ[ii]が刻まれた8つの岩、ミササガシビックセンターのレプリカなど、ミササガ市とカナダを象徴するさまざまな要素が盛り込まれています。

さらにアーティスト、ジョン・マッケンによる彫刻「The Water Road」が披露され、公園の中心的な作品とされています。この彫刻はカヌーに乗った熊をモチーフにしており、過去から未来へと運ばれるカナダの歴史と文化を象徴しています。

2005年に開催された愛知万博では、マッキャリオン市長をはじめとする議員や、万博会場での
「刈谷デー」に参加したJUSTUS合唱団など、写真:ステファニー2.jpg

36名の代表団が刈谷市を訪れました。

25周年を迎えた2006年には、60人以上の刈谷市民団がミササガ市を訪れ、姉妹都市提携協定書への再書名や鳴子踊りの披露などが行われました。

2011年の30周年記念では、過去の姉妹都市交流の写真6750枚を組み合わせて、一枚の大きな万燈祭の絵を表現した豪華なフォトモザイクが公開されました。これは現在、カリヤパークの目玉となっています。また、セレブレーション・スクエアのオープニングでは、刈谷市民団代表がパフォーマンスを行いました。

2016年、35周年記念で訪れた当時の竹中市長は、7月1日に誕生日を迎え、ミササガ市議会議員のロン・スター氏が所有するクラシックカーに乗り、カナダデーのパレードに参加しました。他にも、巨大なバースデーケーキをカットしたり、セレブレーション・スクエアで行われたカナダデーのイベントに参加したりと、カナダデーで誕生日をお祝いしました。
また、2012年の市民団団長である近藤尚登氏が製作した甲冑の鎧のレプリカの披露やアニシナベ族の祖先の知識を守る人であるキム・ウィートリー氏が行った先住民族の儀式も行いました。

 ミササガ市友好協会(MFA)では長年にわたり、和太鼓演奏、剣道や日本旅行の話など、さまざまな文化活動を通じて姉妹都市関係を促進してきました。また、「Doors Open」や「Japan Festival Canada」にも参加しています。私たちは40年間の友情を継続し、姉妹都市を発展させることを楽しみにしています。スポンサーの皆様、ありがとうございます。
ミササガ市のJ.N.Johnston/Raymond社そして、KIFAの皆様にも感謝いたします。ミササガ7.JPG

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[i] 元 NTNグループ代表取締役会長 (ベアリングメーカーカナダ工場(ミササガ市))
[ii] 象徴となる岩石や洞窟内部の壁面に、​意匠、文字が刻まれた彫刻のこと

とりりあむ特別企画 (torontoshokokai.org)